ホワイトニングで歯がもろくなるって本当?トラブルを予防する方法も


きれいな白い歯で微笑む女性

こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。

ホワイトニングに興味はあるものの、「歯がもろくなるのでは?」「将来的にトラブルが起きないか心配」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。ホワイトニング後にしみたり、期待どおりでなかったりする場合もあるため、誤解や不安が広がりやすい治療でもあるといえるでしょう。

この記事では、ホワイトニングで歯がもろくなるといわれる理由や、後悔につながりやすいケース、トラブルを防ぐためのポイントについて解説します。正しい知識を身につけ、安心してホワイトニングに取り組むための参考にしてください。

ホワイトニングとは

ホワイトニングのビフォーアフター

ホワイトニングとは、専用の薬剤を使って歯の表面や内部の色素を分解し、白さを取り戻す治療のことです。歯は、加齢や食事による着色汚れだけでなく、もともと歯が灰色や黄色がかっている場合があり、患者さまがイメージしている白さとギャップがあることも珍しくありません。

ホワイトニングを行うと、黄ばみやくすみなどによって暗い印象だった歯の色を、明るくすることができます。

ホワイトニングで歯がもろくなるって本当?

ホワイトニングで歯がもろくなるのか疑問に思う男女

結論からお伝えすると、歯科医院で適切に行われるホワイトニングによって、歯そのものがもろくなることはありません。

ホワイトニングは、歯の表面や内部に沈着した着色成分を分解し、歯を白く見せる処置です。歯の構造自体を壊したり、歯質を弱くしたりする治療ではありません。ただし、施術の過程で一時的な変化や症状が現れることがあります。

歯がもろくなるのではと不安になる理由

なぜ?と英語で書かれたブロックとスケッチブックと鉛筆

ここでは、ホワイトニング後に「歯がもろくなるのでは?」「ダメージを受けているのでは?」といった声が聞かれる理由について解説します。

歯がしみることがあるから

施術後は、歯がしみる症状が起こる場合があります。薬剤の作用によって、歯の内部に一時的な刺激が伝わりやすくなるためです。

ホワイトニングは、歯の表面を覆っているペリクルを一時的に剥がし、エナメル質を漂白させる施術です。ペリクルの着色成分が分解される際に歯が敏感になっているため、冷たいものや風に反応してしみることがあります。

歯が削れたり弱くなったりしているわけではなく、多くの場合は数日以内に自然に落ち着きます。そのため、しみるのは歯がもろくなったからではありません。

歯の表面がざらざらするから

ホワイトニング後に「歯の表面がざらざらする」「ツルツル感が減った」と感じ、もろくなったのではないかと不安に思う人もいます。前述したとおり、ホワイトニング後は歯の表面のペリクルが一時的に剥がれます。

この影響で、舌触りに変化を感じることがあります。また、一時的に歯の表面が乾燥することも、ざらつきを感じる原因のひとつです。

24〜48時間程度でペリクルが回復すると、歯の表面は徐々に元のなめらかな状態に戻ります。適切なケアを行っていれば、歯質が劣化する心配はありません。

薬剤を使うことに不安があるから

ホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤が使用されます。「薬剤を塗ると、歯に悪影響があるのでは」と不安を感じる方もいるかもしれません。

しかし、歯科医院では、安全性が確認された濃度と使用方法を守ったうえで使われています。歯科医師や歯科衛生士の管理下で行うホワイトニングであれば、歯がもろくなる心配はありません。

一方で、安全性が確認されていない海外性の薬剤などを自己判断で使ったり、自宅で誤った使用方法で使ったりすると、歯や歯茎に負担がかかる可能性があります。自宅で行うホームホワイトニングの場合は、歯科医師の指示に従って使用しましょう。

ホワイトニングをして後悔する人はいる?

頭を抱える女性

ここでは、ホワイトニングをして後悔する理由について解説します。

理想の白さにならなかった

ホワイトニング後に後悔する理由として多いのが、「期待していたほど白くならなかった」というケースです。歯の色の変化には個人差があり、もともとの歯の色や着色の原因によって、白くなりやすさは異なります。

また、以下のような歯の場合、歯が白くなる効果は期待できません。

  • 神経を抜いた歯
  • 神経が死んだ歯
  • 抗生物質の服用によって変色した歯
  • 詰め物・被せ物
  • 金属イオンが溶け出して黒っぽくなった歯

神経のない歯を白くしたい場合は、内側に漂白剤を入れて歯を白くするウォーキングブリーチを検討するとよいでしょう。そのほか、もともとエナメル質が薄い歯は白くなりにくいといわれています。

歯が痛くなった

ホワイトニング後に歯がしみたり、痛みを感じたりして後悔する人もいます。薬剤の影響で、一時的に歯の内部が刺激に敏感になることがあるためです。

多くの場合、症状は数日以内に落ち着きますが、事前に説明を受けていないと不安になりやすいでしょう。痛みが出やすい体質の方や、知覚過敏がある方は、あらかじめ歯科医師に相談しておくことが大です。

色がまだらになった

「歯の色が均一に白くならず、まだらに見える」と感じることも、後悔につながる原因のひとつです。もともと歯の表面にあった白斑が目立つようになるケースがあります。

そのほか、詰め物や被せ物がある歯はホワイトニングの効果が出ないため、周囲の天然歯との色の差が目立つと後悔につながりかねません。治療前に、詰め物の有無や歯の状態を確認し、必要に応じて追加の処置を検討することが大切です。

効果が続かなかった

歯の色が思ったよりも早く戻って、後悔するケースもあります。ホワイトニングは永久的な治療ではなく、食生活や生活習慣によって徐々に色戻りが起こります。

コーヒーや紅茶、ワインなど色素の濃い飲食物を頻繁に摂取する方は、特に色戻りしやすいです。効果を長持ちさせるためには、生活習慣を見直し、歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける必要があります。

ホワイトニングのトラブルを防ぐポイント

ホワイトニングのトラブルを防ぐポイントのイメージ

ホワイトニングのトラブルを防ぐためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

知覚過敏が心配な場合は低濃度の薬剤を選ぶ

知覚過敏の症状がある方は、施術後にしみや痛みが出やすい傾向があります。そのため、刺激の強い高濃度の薬剤ではなく、低濃度のホワイトニング剤を選ぶとよいでしょう。

歯科医院で行うオフィスホワイトニングだけでなく、自宅で行うホームホワイトニングであれば、低濃度の薬剤で負担を抑えながら白さを目指せます。

食生活に注意する

ホワイトニング後の歯は、一時的に色素を吸収しやすい状態になります。そのため、コーヒーや紅茶、赤ワインやカレーなど色の濃い飲食物はできるだけ控えましょう。

また、炭酸飲料や柑橘類などの酸性の強い食品は、歯の表面を刺激し、しみやすさにつながることがあります。ホワイトニング後しばらくは、歯にやさしい食事を意識することが重要です。

口腔ケアを丁寧に行う

ホワイトニング後の歯は、成分の影響で一時的に表面が不安定な状態になることがあります。そのため、歯磨きの際は柔らかい毛の歯ブラシを使い、優しく磨くことが大切です。硬い歯ブラシや強い力での磨きは、知覚過敏や歯茎への負担につながる恐れがあります。

また、フッ素配合の歯みがき剤を使用すると、虫歯の予防効果が期待できるうえ、エナメル質の修復をサポートする働きもあります。さらに、デンタルフロスや洗口液も併用すれば、口腔内をより清潔に保ちやすくなります。

歯科医院でクリーニングを受ける

ホワイトニングのトラブルを防ぐためには、治療前と治療後に歯科医院でクリーニングを受けることも大切です。歯の表面にプラークや歯石、着色汚れが付着したまま施術を行うと、薬剤が均一に作用せず、色ムラや効果の実感しにくさにつながることがあります。

あらかじめクリーニングで汚れを除去しておくと、薬剤が歯の表面にムラなく行き渡り、仕上がりの満足度が高まります。また、ホワイトニング後も定期的にクリーニングを受けると、再着色を防ぎ、白さを長く維持しやすくなるでしょう。

また、虫歯や歯周病のチェックをしてもらえるのも歯科医院を受診するメリットです。トラブルになりやすい状態を把握したり、すぐに対処したりできるため、歯の健康と美しさを維持できるでしょう。

まとめ

ダイニングで頬杖をつき微笑む女性

ホワイトニングによって歯そのものがもろくなるわけではありませんが、施術方法や歯の状態によっては、痛み、色ムラなどのトラブルが起こることがあります。そのため、歯が弱くなったと感じる原因になるかもしれません。

後悔しないためには、自分の歯の状態を把握したうえで、無理のない方法を選ぶことが大切です。施術後の食生活や口腔ケアを心がけ、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けると歯を美しく健康に維持できるでしょう。

施術後のトラブルやご自身の歯の状態に不安や疑問がある場合は、遠慮せず歯科医師に相談してください。

ホワイトニングを検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、予防歯科とマウスピース矯正に力を入れています。虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯治療、インプラント治療なども行っています。

当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますのでご覧ください。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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