MFTは何歳から始められる?口周りの癖を放置するリスクも


MFTトレーニングをする女の子のアップ

こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。

「子どもの歯並びが心配」「口周りに変な癖があるけど、放っておいて大丈夫?」と悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。近年では、こうした悩みに対してMFT(口腔筋機能療法)が注目を集めています。

MFTは、舌や唇、呼吸などの口腔周囲の機能をトレーニングによって改善し、歯並びや噛み合わせ、さらには全身の健康にも良い影響を与える療法です。特に、お子さまの成長期に行うことで、将来の不正咬合や悪習癖の予防に大きな効果が期待できます。

では、MFTは何歳から始めることができるのでしょうか。

今回は、MFTは何歳から始めることができるのか、どのようなお子さんが対象になるのか解説します。

MFT(口腔筋機能療法)とは

MFTのトレーニング方法を教わる男の子

MFT(口腔筋機能療法)とは、舌や唇などの口周りの筋肉の使い方を整えるトレーニングのことです。舌の正しい位置や動かし方、正しい呼吸法などを習得することで、口周りの筋肉のバランスを整え、歯並びや噛み合わせの安定を目指します。

特に、舌の位置が低かったり、口呼吸をしていたりすると、歯並びが乱れやすくなるとされています。MFTでは、これらの癖を改善し、自然な歯列や噛み合わせを促します。また、矯正治療と併用することで、治療効果の向上や後戻りの防止にもつながります。

MFTは何歳から始められる?

MFTは何歳から始められるのか疑問をもつ男の子

MFTを始めるタイミングは、子どもの発達の状態によって異なります。一般的には、5歳前後からスタートできるとされています。なぜなら、この時期になると、子どもは指示を理解し、簡単なトレーニングにも取り組めるようになるからです。

また、小学校入学前から小学校低学年の時期は、口周りの筋肉が発達し、習慣を修正しやすいタイミングです。何歳から行うべきかは、お子さまの発達状況や生活習慣によって異なります。気になる点がある場合は、早めに歯科医師に相談することが大切です。

また、矯正治療と並行してMFTを行うことで、より良い治療効果が期待できる場合もあります。口周りの筋肉のバランスが整うことで、矯正の効果が長持ちしやすくなるからです。

MFTはどのような子どもに推奨される?

口呼吸で眠る子ども

MFTはすべてのお子さんに必要なわけではありませんが、特定の癖や傾向が見られる場合には大きな効果を発揮します。以下のような特徴があるお子さまには、MFTが有効とされています。

口呼吸がある

お子さんが口で呼吸をする癖がある場合、MFTが推奨されます。

口呼吸は、虫歯や歯肉炎になりやすいだけでなく、顔の筋肉や骨格にも悪影響を及ぼすおそれがあります。また、口呼吸の癖があると、口が常に開いた状態になり、舌の位置や口周りの筋肉の使い方も正しく保てなくなるでしょう。

MFTでは、口を閉じた状態を保つ練習や、正しい舌の位置を身につけるトレーニングを行うことで、自然に鼻呼吸ができるようになります。鼻呼吸は健康な発育のために欠かせない習慣であるため、口呼吸の兆候が見られる場合は早めに対策を講じることが大切です。

舌を前に出す癖がある

舌を前に突き出す癖は、乳幼児期に自然に見られることがありますが、口呼吸や歯並びの乱れにつながりやすい習慣です。この癖が長く続くと、歯列全体のバランスが崩れ、発音や咀嚼にも影響を与えることがあります。

MFTでは、舌の位置や動かし方を正しい状態に戻すためのトレーニングを行い、無意識のうちに行う癖を改善へと導きます。

舌が正しい位置に置かれていない

舌は安静時に、上顎に軽く接触しているのが正しい位置です。

ところが、舌の位置が下がっていたり、前歯の裏側に押し付けられていたりすると、歯並びや発音に影響を及ぼす可能性があります。MFTでは、舌を正しい位置に置くためのトレーニングを通じて、自然な口の使い方を習得していきます。

飲み込み方に問題がある

食べ物やつばを飲み込むとき、本来であれば舌は上あごにしっかりと当たり、歯に強い力がかからない状態で嚥下が行われます。

しかし、舌が前歯を押しながら飲み込んでいる場合や、口の周りに過度な力が入っている場合は、正しい飲み込み方ができていない可能性があります。このような状態が続くと、前歯に持続的な力がかかり、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性があるのです。

MFTでは、舌の位置や力の入れ方を確認しながら、歯に負担をかけない自然な飲み込み方を身につけていきます。

口周りの癖を放置するリスク

口周りの癖を放置するリスクのイメージ

気になる口周りの癖を見つけても、成長とともに自然に治るだろうと様子を見る方も少なくありません。

しかし、癖が長期間続くと、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、代表的なリスクについて詳しく解説します。

歯並びや噛み合わせの乱れ

口周りの癖を放置することで最も顕著に現れるのが、歯並びや噛み合わせの乱れです。

たとえば、舌で前歯を押す癖(舌突出癖)があると、前歯が前方に押し出されて、出っ歯や開咬といった噛み合わせの異常につながることがあります。また、指しゃぶりを長期間続けると、前歯の歯列が狭くなったり、上下の前歯に隙間ができたりするケースもあります。

こうした歯並びの乱れは、見た目だけでなく、咀嚼や発音といった機能にも影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

口呼吸による虫歯・歯周病リスクの増加

口呼吸が続くと、口の中が乾燥して唾液の働きが低下します。唾液には細菌の増殖を抑える重要な役割があるため、これが機能しなくなると虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口を開けている状態が習慣化すると、口臭の原因にもなります。

口呼吸は歯や歯ぐきだけではなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対策が重要です。

発音や滑舌への影響

口周りの筋肉がうまく働かないと、発音が不明瞭になり、特定の音が出しにくくなることがあります。

たとえば、舌が前に出る癖があると、サ行やタ行などの音がしっかり発音できず、聞き取りにくい話し方になることがあります。また、唇がうまく閉じられないと、パ行やバ行など、唇を使って出す音が不自然になることもあります。

こうした状態が続くと、人前で話すことに自信が持てなくなったり、会話が苦手になったりすることもあるでしょう。

顎の発育に影響を与える可能性

正しい噛み合わせや飲み込み、呼吸が行われていないと、顎の骨の成長バランスが崩れることがあります。

たとえば、舌が常に低い位置にあると、上顎に十分な刺激が伝わらず、発育が抑制されることがあります。その結果、顎が十分に成長せず、歯がきれいに並ばなくなることがあるのです。

また、片側だけで噛む癖があると、左右の顎の成長に偏りが生じ、顔の左右差が目立つようになる場合もあります。

顎の骨の発育は、子どもの成長期に大きく進むため、この時期に不適切な習慣が続くと、その影響が長く残りやすくなります。

MFTの流れ

定期チェックに訪れた親子

ここでは、基本的なMFTの流れについて解説します。

初診相談

MFTを検討する際は、まず初診相談から始まります。

この段階では、お子さんの抱えている問題や日常の様子について、保護者の方と一緒に詳しくお伺いします。例えば「口がいつも開いている」「食事のときにくちゃくちゃ音がする」といった日常の気づきが、MFTを行ううえで重要な手がかりになります。

トレーニング開始

計画に基づき、実際のMFTトレーニングが始まります。たとえば、舌を正しい位置に置く練習や、口を閉じる筋肉(口輪筋)を強くする体操などが行われます。

歯科医院で指導を受けたあと、自宅で毎日少しずつ練習を続けることが大切です。トレーニングは無理のないペースで、楽しく取り組めるよう工夫してもらえることが多いです。

定期チェック

トレーニングを始めたあとは、一定の間隔で歯科医院を受診し、取り組みの成果を確認します。

舌の位置が安定しているか、口を閉じる力がついてきているかなどをチェックし、必要に応じて内容を見直します。成長とともにお口の状態は変化するため、その時々に合った指導を行うことが大切です。また、自宅での練習が正しくできているかを確認する場にもなります。

継続的な確認を重ねることで、身につけた機能を安定させていきます。

まとめ

毎日自宅でMFTトレーニングを行う女の子

MFT(口腔筋機能療法)は、口周りの筋肉の使い方を整えることで、歯並びや噛み合わせ、呼吸、発音などの改善を目指す療法です。

一般的には5歳頃から取り組めることが多いですが、口呼吸や舌の癖、飲み込み方などが気になるときは、早めに相談することが大切です。特に子どもの成長期には、悪い癖や習慣を早期に見つけて対処することが、将来的なトラブルを防ぎ、健康的な発育につながります。

MFTは単なるトレーニングではなく、生活習慣全体を見直し、本人・保護者の方・歯科医師が一体となって取り組む療法です。歯並びが気になる方や、口呼吸・舌癖・発音にお悩みの方は、一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

小児矯正を検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、予防歯科とマウスピース矯正に力を入れています。虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯治療、インプラント治療なども行っています。

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